えびす塾補習授業校
えびす塾補習授業校は、2005年にバーミンガム近郊で発足した日本語トドラーグループ「きりんさん会」の運営メンバーによって立案され、2010年4月より小学校低学年の日本語(国語)を教えることを目的にして活動が開始されました。運営は、保護者のボランティアからなる運営委員が中心となって行われ、現在、採用された5名の講師が小学生には国語、そして中学生には国語とGCSEの指導を行っています。
日本語を継続的に楽しく学ぶ本校の活動は、現地学校休暇を除く毎週土曜日に 講師による国語の授業と 保護者が主体となって行う日本文化(季節・伝統行事)を学ぶ活動から成り立ち、これらの授業は少人数のグループ内で行われています。また、常に各生徒の日本語レベルに配慮し、保護者の学習希望を聞き入れた授業プランで進められています。コロナ禍に対応するために2020年度よりオンライン授業を開始し、現在では対面とオンラインを隔週で行う授業体制がとられています。
えびす塾補習授業校の概要
設立:2010年4月
名称:えびす塾補習授業校
生徒数:29名(小学部 18名、中学部 11名)
講師数:常勤5名(非常勤講師 1名)
連絡先・URL: http://ebisujukuschool.co.uk/
教育目標
えびす塾補習授業校では、日本語と日本文化の教育、日本語能力の増進、そして異なる文化を理解し尊重する心を育てることを目標としています。子供達が安心して教育を受けられる環境を提供すると共に、えびす補習授業校に関わるすべてのものに敬意を持って接し、全員で協力しながら本校の活動が永続するよう努力をしています。
年間授業日数と学年
- 学校年度:4月から翌年3月
- 修業期間:小学1年生から中学3年生
- クラス編成と定員数:小学2,3,5年生、中学1,2,3年生 計6クラス (2024年度)、各学年の収容定員数15人
- 年間授業数:平均36回前後
- 学期:1学期(4月~7月)、2学期(9月~12月)、3学期(1月~3月)
- 休み:夏休み(7月末~8月)、冬休み(12月末~2週間)、春休み・イースター休暇(3月末~2週間)
年間行事
- 夏祭り
- 運動会
- 新年会
- 学芸学習発表会・卒業式
- その他 季節の伝統行事を2時間目の活動で行う
授業時間
時限 授業時間 科目
1時限 9:30~10:15 国語
2時限 10:15~11:00 日本文化・伝統行事など 保護者が主になって進める
(休憩15分)
3時限 11:15~12:00 国語
入学条件
入学希望者は、以下の条件が満たされていることが必要です。また、教室学習だけでなく、家庭学習(予習復習などの家庭学習の習慣化や日常の日本語環境・態勢を整える)の重要性を理解して頂いたうえで、補習授業校の一員として参加して頂くようお願いします。
- 義務教育年齢で日本国籍あるいは国籍の選択権を有すること。(日本国籍を保持する親の元に生まれた日本国籍を持たない児童やその他の国際系児童に関しては、他を満たす場合には、個別に協議することにします。)
- 日本語学習に真剣に取り組む姿勢・意欲があり、十分な日本語能力を有すること。
- 保護者の積極的な運営参加・協力・援助ができること。
学習・教材について
- 小学部は、領事館を通じて配布された教科書 国語(光村図書)を使用し 文部省の学習指導要領に基づいた授業・学習が進められています。その他の副教材・学習用具は、各学年・各自が必要に応じて用意します。
- 中学部は、配布された教科書 国語(光村図書)と並行して、GCSEの学習を組み入れながら授業が進められているため、学年によって教科書を使用した学習が占める割合に若干差があります。
- 学習課題・宿題は、各学年の講師が示し、各ご家庭で取り組んでください。
- 各学期末に生徒の学習進度の記録として学習評価「進度表」が講師より渡されます。学習評価内容についてのご質問は各学年担当の講師にご相談ください。また、課程修了者・卒業者には、卒業証書が渡されます。
授業料に関して
- 1生徒、1回(週)に当たり£15。
- 各学期の始めに学期分の微収・前納制を原則とし、会計から請求があった時点で指定された方法で期日以内に支払いをお願いします。
- 授業料の変更は、運営委員会の決議後、会員(保護者)総会の承認を得て実行されます。
- 授業料の返金は、特別な場合を除き原則されません。
- 病気や怪我でやむを得ない事情で休学する場合は精算返金します。
- 予定外の転出・退学、休学は直ちに運営員会へ知らせ、承諾が得られた場合のみ残り授業回数分を精算返金します。
- 講師の都合や全生徒の欠席によって休講となった場合の授業料は、来学期へ繰り越しされます。
- 2時間目の活動費用(クラフト費等)は、その都度必要に応じ各学年内の担当者が微収します。
各種届出について
- 入学・退学を希望する際、又は病気・怪我などで長期休学をする際は、運営委員へ連絡をいれ、その旨を説明し、許可願用紙に必要事項を記入してください。
- 住所・電話番号等の変更があった際は、速やかに運営委員へ通知をお願いします。
職員組織
- 校長 補習授業校のリーダーとし、学校全体の運営や指導方針を講師と話し合いながら決定します。
- 講師 学年ごとに担当し、生徒に日本語で授業を行います。
えびす塾補習授業校の学則
生徒の心得:
- 決められた時刻を守り、授業開始時間には、準備を整え席に着きましょう。
- えびす塾補習授業校では、日本語を使い前向きな姿勢でお友達と楽しく学びましょう。
- 他の生徒や講師の授業の邪魔をしたり、不適切な行動・態度をとったりしないようにしましょう。
- 会場内では、廊下を走ったり、大声で話したりなど、他の方々に迷惑がかかる行動を慎み、皆が気持ちよく参加できるようにしましょう。
- ゲーム機・携帯電話・おもちゃなどの電源を切る、または保護者に渡すなどして授業に集中しましょう。電子機を授業中に使用することは禁止します。
- 持参した軽食・おやつは、休憩時間に食べるようにしましょう。
- ゴミは各自で持ち帰るか、指定のゴミ箱に捨てましょう。
- 授業前後の準備・片づけは、みんなで協力をして行いましょう。
保護者の皆さんへお願い:
えびす塾補習授業校の生活と保護者の参加責任
- 基本理念に基づいて、円滑な運営を行うためには保護者の協力が必要です。運営委員は会員から選ばれ、それ以外の全会員(参加保護者)には、運営に関わる担当や様々な活動に携わってい頂きます。
- 各週の授業で学習する内容範囲が広いため、予習・復習・宿題への取り組みや日常の日本語環境を整えることが大切です。
- 各部のクラス編成は、原則として日本の学齢に合わせたクラス分けを実施しておりますが、生徒数に応じて見直しが必要とされる場合や学年の異なる生徒を合同クラスとして編成する場合もあります。
- 年間を通して行われるファンドレージングへの参加とご協力をお願いします。
- 授業開始時間にきちんと始められるよう余裕をもって来場し、授業で使うテーブルや椅子の準備・片付けは、保護者が行ってください。
- 欠席・遅刻・早退の連絡は、事前に解っている場合も突然の場合も、できるだけ早く講師へ直接連絡をしてください。年間の授業数は限られていますので、欠席をなるべく避け、毎週出席するように努力をしてください。
- ゲーム機・携帯電話・おもちゃなど授業に必要のないものの持ち込みは極力避けるか、授業中は保護者が保管するなどをし、授業の妨げにならないようご協力をお願いします。
- 集団行動を送る上での基本的なルール・マナー等の指導は、えびす塾補習授業校では行いませんので、各ご家庭で指導をしてください。他の生徒の学習の妨げになる行為をとる生徒は、講師・運営委員の判断の上、保護者に授業への同席、または教室からの退室をお願いすることがあります。再三の注意にも関わらず、生徒や講師への授業妨害が続く場合は、参加をお断りすることもあります。
会場の使用に関して
- メイン会場には、メソデスト教会が使用されますが、(必要に応じて、セントジョージ教会を使用することもあります。)他団体も使用をするため、施設の備品の使い方や他団体の活動の妨げにならないように注意してください。もし、破損が生じた場合は、速やかに運営委員に連絡をしてください。修理・弁償などの責任は、当事者の保護者となります。
- 教室使用後の戸締り・片づけ・ごみ処理等は、各教室を使用した学年の保護者が責任をもって行ってください。
- 2時間目の授業でキッチンを使用した場合の後片付けや火の回りの確認は、使用した学年の保護者が責任をもって行ってください。
生徒の安全確保に関して
- 会場入り口の暗証番号を 参加者以外の人物と共有することを禁じます。
- 感染の恐れのある病気(インフルエンザ、はしか、水疱瘡など)に感染した場合は、参加を自粛してください。また、現地校が学校伝染病等で学校閉鎖となった場合は、連絡をしてください。
- 授業時間内の急病・怪我または事故が発生した場合には、保護者と連絡を取りますので 授業時間中は会場内で待機するか、すぐに連絡が取れるようにしておいてください。やむを得ず連絡がつかず、手当てに急を要すると判断した場合は、生徒の救命を優先しますのでご了承ください。連絡がつかず救命の際に問題が発生した場合の責任は、えびす補習授業校では負いません。
- 喘息・アレルギー等の持病がある場合は、事前にお知らせください。また、エピペン・吸入器などは、必ず携行させてください。
- 授業開始前後に庭で遊ぶ場合や駐車場内での生徒の安全は、保護者が責任をもって監視してください。また、他の車両に迷惑になるような行動や駐車場内で遊ぶことは避けてください。
- 火災等で非難が必要になった際のことを配慮し、非常口前には、物を置いたりしないようにしてください。特に、幼稚部が開催される教室内では、ベビーカー・バギー等が出入口・非常口をふさがないようにしてください。